2010.03.05 Friday

シングルマザーと情報の届きにくさ

 シングルマザーのためのSNSを運営するなど、シングルマザーのサポート事業を展開しているNPO法人、Wink理事長の新川てるえさんのお話を聞く機会がありました。

 新川さんご自身も、2度の離婚後、2006年にステップファミリーとしてシングルファーザーと再婚。現在は4人のお子さんを育てながら働く母です。

 ご自身の経験からも、シングルマザーがあたる壁などを熟知されていて、とにかくその壁をひとつひとつ取り除く活動をされているのですが、いろいろお話をうかがうにつけ、問題なのが情報格差。

 ポジティブに情報を取りに行ける人はそれで大丈夫。でも、いろいろな事情で、なかなか情報収集ができなかったり、それをうまく生かせない方たちがいることも事実。これだけSNSやブログが普及してもまだまだ情報が届きにくいということをお伺いしたので、このブログでもご紹介させていただこうと思った次第です。

 みなさんのご友人やお知り合いにシングルマザーがいらして、もし何らか困っているようなことがあればぜひ伝えていただきたいなーと思っています。

 さて、新川さんがこの2/20から新しくスタートさせたのが、「ママのハッピーワーク」というシングルマザーに特化した求人サイトです。

 この不況で、シングルマザーの雇用は悪化しているのは事実。9割の方は働いていらっしゃるそうですが、正規雇用は5割以下。なのでダブルワークをされている方も多いそうです。

 ママのハッピーワークでは、シングルマザーを「働く覚悟と意欲が強い女性たち」として、理解ある企業を開拓するのが役目です。そして、めでたく就職したあとも、長期でフォローアップしてくれるそうです。何かのときに、頼りにできて相談できる先があると心強いですよね。

 それと、これは雇用する企業側の話ですが、ママのハッピーワークを通じてシングルマザーを雇用すると、特定求職者雇用開発助成金が受けられます。大企業で50万、中小企業で90万。こちらを研修費用にあてる企業も多いそうですが、まだまだこういった助成金の存在も知られていないのも事実です。

 Winkでは、さらに住宅支援事業も行っており、マミー+ハウスといういわばシングルマザーの駆け込み寺的な住宅支援を行っています。敷金礼金、保証人なしで借りられるので、急に住む家を探さなくてはいけないけれど、お金がないといった場合もまずはここでしっかりと自立への足がかりをつかめるわけです。

 以前ご紹介した病児保育事業を展開しているNPO法人フローレンスでは、「ひとり親パック」という仕組みがあります。

 こちらは、通常の会員や一般企業などが寄付金を出してひとり親の病児保育を支える仕組みです。

 さて、新川さんによれば、国からもいろいろなサポートがあり、これらも意外と知られていないものもあるそうです。

 たとえば……

・児童扶養手当を受け取っていると、公共交通機関が割引きになったり無料になったり。
職業訓練として、最長3年間、生活援助を受けながら、看護師や介護士などの勉強ができる。
・子どもの学資などに、無利子、保証人なしで融資してもらえる母子寡婦福祉資金貸付制

 いろいろ調べてみると、こういった情報が一カ所にまとまっているところって意外とないなあというのが実感でした。これでは調べにくいですよね。。。全母子協のホームページに、公的支援などはいろいろ出ています。ここは、厚生労働省所管の特例民法法人なのですね。

 うーん、やはり情報が縦割りで散らばっている感は否めません。探しにくい……
 シングルマザーのニーズにそって、情報を網羅していく必要がありますね。


2010.02.21 Sunday

魅力的な男性は、「女性脳」である!

 以前書いたマーサー ジャパンの古森剛社長との対談がアップされました。

 カフェグローブは、創業以来、女性が常に8割~9割をしめてきた会社なのですが、女性がビジネスパーソンとして伸びていくためには、ということを念頭において話をしました。

 起業するまで、男と女に生物学的な違いはあれど、仕事のうえで何ら差はない。そう信じてきたのですが、傾向として「そうでもないな、、、性差はある」というのが結論です。

 男女脳の違いなどの研究で知られる黒川伊保子さんもおっしゃっていますが、女性の脳は一般的に脳梁が太く、右脳と左脳の行き来がスムーズ。だから、コミュニケーション能力も高いし、感情的にも豊かなんだそうです。

 この対談の中では触れなかったのですが、もうひとつ、私自身、とても興味深く感じていることがあります。14年の編集者生活と、起業して10年、ある意味、人と会うのが仕事のようにしてきましたが、仕事ができる男性、人間的に魅力的な男性は、いわゆる女性脳思考ができる人が極めて多い……という原則です。

 そういう男性は、女性なみにつまり「脳梁が太い」のではないかと密かに思っています。

 対談させていただいた古森社長もそのひとり。ご経歴を拝見するとスーパーエリート、米国最大の人事コンサル会社の日本法人社長として辣腕をふるい、体育会空手道部のご経験あり、ウイスキーエキスパートでもいらっしゃる。

 バリバリ男らしい方なのですが、この一連の対談でもあるとおり、どんな方からも興味深い話を引き出し、私との話のときには、私が漠然と思っていた「女性が真のビジネスパーソンになるための訓練・研修」ということに、具体的な提案をしてくださいました。

 人の感情によりそい、合理的かつ現実的な話もできる……。

 男性にしても女性にしても、そこが本当に大事なところなのですね!
 
 私にとっても本当に勉強になった対談でした。そして、この一連の対談は、ビジネスパーソンとして学べるところが多いのでぜひチェックしてみてください。

 最新の対談は、日本アイ・ビー・エムで初の女性役員、現在は英語学校ベルリッツの経営トップになられた内永ゆか子さん。内永さんがおっしゃる「グローバル」視点をうかがっていると、本当に自分がまだまだ狭い社会に閉じこもっているなと痛感させられます。

 やっている仕事が、もし仮にいまはドメスティックでも、視点だけはいつもグローバルでありたいですよね! 志はここにおかないと、と本当に思いました。


 


2010.02.15 Monday

「自民党が少子化を加速させた」

 日経ビジネスオンラインに、元少子化担当大臣の野田聖子さんの「自民党が少子化を加速させた」というインタビュー記事が掲載されていました。

 ずっと少子化問題を研究し続けてきた野田さんだけに、非常に説得力のある、そして女性の立場にとことんたった内容なので、みなさんぜひ読んでください。

 私も2006年に野田さんを取材させていただいているのですが、そのときも当時の少子化・男女共同参画担当大臣であった猪口邦子さんをさして、「もっと彼女に権限委譲して、予算もしっかりつけないと、本当の意味で少子化対策はできない」とおっしゃっていました。(この記事はこちらから)

 そのくらい、中央集権、男性社会な日本の政治。議論が低レベルすぎて……というくだりには当時、膝が抜け、口がぽかんと開いてしまうくらいの衝撃でした。本当にそうなのか、と。

 私も、ピルそのものが承認されるのに数十年、OC(低容量ピル)が承認まで確か9年程度かかったのに対し、バイアグラが1年程度のスピード承認だったことに、とてもとても違和感を感じたひとりです。ピルの承認で「性が乱れる」という本来の目的とは筋違いの反対議論があったということにも。(バイアグラは乱れないんかい!

 この男社会で議論がすりかえられていくことの怖さ。中絶より前に避妊の選択肢をより多く、より自由にすることで、私たちは「産みどき」をもっともっと軽やかに考えていくことができます。

 野田さんもおっしゃっていましたが、私自身も、自分の身体のこと、ホルモンバランスや出産について本当に無知でした。女性たちのための啓蒙、教育も必要です。

 これら一連のことは、ちょっと勉強すれば、そして当事者意識をもてば、男でも女でも理解できることのはずなのに……。実現できる仕組みがないということなんです。

 子ども手当が、2011年度からの満額支給にこだわらないとか何とかという鳩カフェ発言が波紋を呼んだりしていますが、たった今の政策ももちろん大事だけれど、長期ビジョンを策定して実行するための機関と権限と予算をつけないと、少子化問題、本当に手遅れになると思います。

 私はつくづく思うのです。こと少子化に関しては、自民党が、民主党が、って言っている場合じゃない。
 本当にこの問題を理解し、実行力のある人に権限と予算をもってやってもらわないと日本の未来はない。

 福島みずほさんも、消費者・少子化担当大臣とカバーする範囲が広すぎないかと思います。少子化は切り離して大胆に改革していくべき大きな問題かと心から思います。


 
 

 


2010.02.07 Sunday

子どもたちが感動をもつためのIT教育、に感動!

 先週は、ソフトバンクの孫正義さんのスピーチに、ビビビッときてしまいました。

 リアルに聞きに行ったわけではないのです。ネット上での実況中継でした。
 Twitter上で「これからだ」と話題になっていて、仕事の手をとめて思わず聞き入ってしまったのです。

 子どもが産まれてから、とにかく、これからの子どもたちに必要なのは、自分咀嚼して自分の考えをもって行動できる人だ、とずっと思っていまして、そこにずばっと刺さった内容でした。

 大きなテーマは日本のGDPをITによって押し上げるというものなのですが、まずは私の心にいちばん刺さった部分から。

 孫さんが、「30年後の教育はどうあるべきか?」とつぶやいたら、合計で1,000件もの返事があったそうです。その中でもっとも孫さんが心を動かされたのが、

「もしかしたら、『感動を伝えること』のみを命題として、全力を尽くすべきかもしれません。」

 というコメント。そして、孫さんの話は具体的な数字につっこんでいきます。

 日本の学生1,800万人全員に、電子教科書を配る。いまの日本の技術なら、1台2万円程度でできる。かかるお金は3600億円。4,800億円の建設費と言われた八ツ場ダムを引き合いに出して、ダムひとつ止めれば全員に配れて、毎年維持費は400億円=日本の教科書予算と同じ。

 電子教科書で何でも検索して調べられる。映像や音で、感動を味わいながら自分の頭で考える力を養う。そのことで、暗記偏重の勉強から脳を解放させて自分の頭で考えられる人材を育てる。


 実はこれ、慶應義塾大学SFC研究所 ネットビジネスイノベーション政策フォーラムのキックオフシンポジウムでのスピーチなのですが、この内容の大前提として、日本のGDPを毎年3%ずつのばしていって、2020年までに650兆円にしたいという鳩山さんの構想があります。

 孫さんがおっしゃられたのは、このうち、環境と健康と観光という強化分野以外に、情報立国でそのGDP成長を確実なものにするという提案でした。

 なぜならば、日本で一番のびている分野だから。そして、その一貫としてIT×義務教育というくだりがあって、電子教科書で感動を呼び起こせる教育を、という部分です。

 実況中継中は、画像の横を、見ている人のTwitterからのつぶやきが次々に流れてきました。スピーチ後も、Twitter上でまだまだ話題になっています。(Twitterをやっている方は、#nbipol で検索してみてください)

 この実況中継を見た人は3,500人弱くらいだったと思いますが、肌触りが近いところでこういうテーマに触れられて、ある種の議論が巻き起こる……こういう仕組みによって、これからの日本のあり方がきちんと咀嚼され、議論され、実行されていくひとつの軸になるんじゃないか。

 そんな気さえしました。

 このスピーチは、Twitterに参加している方の善意で書き起こされ、文字で読むことができます。

 でも、15分強くらいの短いスピーチでしたので、まずは、このスピーチをお聞きになってから、文字で読んでみることをおすすめします。

 わかりやすくて、次の展開を聞きたくて思わず息をつめてしまう、私がこれまで聞いたビジネスパーソンによるスピーチの中では最高の部類に入るスピーチでした!!

 こちらから、映像、文字、どちらも見ることができます。

 文字でまとめてくださったtamachanさんに心から御礼も申し上げたいと思います。


2010.01.22 Friday

自我とつきあう

 本日、ポーラスタァ社長の高沖清乃さんにお会いしました。

 高沖さんは、働く妊婦のための定期購読誌とWebサイト『ニンプス』を発行、運営していらっしゃいます。

 働きながらの妊婦生活は不安がいっぱいですよね。。。特に初めての方は。そんな人にたくさんの情報がつまった小冊子が、妊娠月数に応じて送られてきます。

 高沖さんご自身も、1歳3ヶ月の男の子のママで、働く母友。

 cafeglobeで高沖さん執筆のコンテンツが近日スタートします。今まであまりクローズアップされてきていない内容だと私たち自負しております。またスタート日が決まりましたらお知らせしますね。

 高沖さんといろいろな話をする中で一緒に「そうだよねー」となったのが、妊娠月数に応じて知りたいこともたくさんあるのですが、生まれた後も???がわんさかあること。

 私の子どもはいま2歳とちょっとなのですが、実はゼロ~1歳はもうそれこそ月ごとに発達がめざましいし、1~3歳くらいまでは、3ヶ月ごとくらいにいろいろ気になることがあったりします。

 たとえば、うちは2歳を過ぎて、もう自我が芽生えていろいろ主張しだして、朝ご飯にも注文つける(おにぎり作っても「おイモが食べたい」とか)、いろいろ話しかけたり遊んだりして進まない、保育園に行くときもバギーに乗らずにバギーを自分で押したがり、疲れると「ダッコ!」……。

 いままで以上に時間がかかるようになりました。素直にバギーにのってにこにこしていたゼロ歳時代が懐かしい……(苦笑)。

 母は、片頬をヒクヒクと引きつらせながら、できるだけ笑顔で「そーなの? 歩きたいのねえ」といってできるだけやりたいようにやらせているのですが……。

 でも、時間に間に合いそうにもないときは、とにかく一回抱きしめて「本当にゴメンネッ!」とバギーに無理矢理つっこみ、身をよじって「おりるー」という子どもに、「いまから楽しい保育園だよー先生も○○ちゃんも待ってるよー」とか叫びながら、小走りにバギーをおす、、、

 みんな、こういう自我というかイヤイヤ期にどう対処してるんだろうなあと思います。

 私もTwitterを始めましたので、みなさんに聞いてみようかな。

 アカウントはkikukoyanoです。

 お気軽にフォロー、リムーブくださいね。



2010.01.18 Monday

2歳児にすでに男脳、女脳の違い?

 生物学的にはともかく、社会学的に(という言い方がいいかどうか)は、私は男女の性差云々を語ることはナンセンスだと信じていました。後天的なものは確かにあるかもしれない、けれどベースは一緒なのだと信じてきました。そう、起業するまでは。

 女性が常に8割以上をしめる会社で10年やってきて、いまははっきりと「ある」と言い切れます。
 
 男性と女性とどちらが優れているかという話ではありません。

 もう数年前だと思いますが、黒川伊保子さんとあるシンポジウムでご一緒したときに、男性と女性は脳梁の太さに違いがあって、女性のほうが太くて右脳と左脳の連携に優れている、だから思ったことをすぐ言葉にできたり行動が早いというもの行き来が早い、という話をうかがいました。

 そのときに目からウロコだったのですが、この点だけを考えても、女性は感情やストーリーと行動がきれいに一致するとものすごいパワーを発揮するなあというのが10年やってきたひとつの結論です。

 そんな話を、先日、大手人事コンサルティング会社のマーサー ジャパン古森剛社長と話していました。後日こちらに掲載される予定ですので、そのときはまたお知らせします。

 そんな男脳、女脳ですが、2歳児くらいでも本当に顕著だとつくづく感じています、、、、

 よく、男の子は言葉が遅いっていいますよね。男の子を育てた経験のある方の98%くらいは(感覚値ですが)、「男の子は遅いからねー」と言います。

 うちもいま2歳の男の子ですが、2歳のお誕生日を過ぎてやっと少ししゃべり始めました。

 同じ保育園の女の子たちは1歳半くらいでもう「普通にしゃべる」感じですし、お友だちのママ、パパもちゃんと見分けて「あ、○○ちゃんのママ!」とか言ってました。

 女の子は、しゃべる内容にちゃんとストーリーがある気がします。描写がものすごくうまい。脳梁が太いんだな、と思わざるを得ません。
 
 うちの子どもは、やっと二語文「ワンワン、いる」程度ですが、「形を見る」のが大好き。とりあえず左脳なんですね、きっと。

 街のサインや看板、風景の中に、丸や三角を見つけては、「マル、マル!」「サンカク~」と嬉しそうに叫び、街中を走るプリウスを見つけては「○○ちゃん(自分の名前)のブーブー!」と指さします。

 実は、生後3ヶ月~1歳半くらいまで、プリウスに乗っていたのです。言葉が出る前に乗っていた(しかも2~3週間に一度くらいしか乗せなかったのに)、色を問わず、かなり遠くからでも、そして前、後ろ、真横、どこから見ても正確にプリウスを見分けます。

 プリウスとインサイトをときどき見間違える母からすると、すごい!と思わざるを得ないのですが、夫はそんなの間違えようがないよ、普通でしょ、と言ってあまり感動しません。

 こんなところでも、違いを強烈に感じてしまうのでした。

 

 


2010.01.05 Tuesday

やっと育児側の視点にたてる?

 あけましておめでとうございます。みなさんはどんなお正月でしたでしょうか。
 私は、こんなお正月でした!

 昨日今日と仕事始めの方も多いのではないでしょうか。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、新年早々、子育てする側にとっては明るいニュースがありました。保育所運営、放課後児童クラブ、育児休業給付といった各制度の財源を一括管理して、連携をよくし必要なところに厚くするなど柔軟な制度管理、切れ目のない制度構築を狙うというもの。いままでは、制度によって国、都道府県、市町村、企業など財源もバラバラで連携ももちろんとれていませんでした。

 育児をする側からすれば、「保育園なら8時まで預かってもらえたのに、小学校に行ったら学童保育は5時まで!?」というなんともちぐはぐな問題がありました。

 5時にお迎えでは、フルタイムでは働けないですよね、、、子どもが小学生になると同時に仕事を辞めるか転職か、もしくはベビーシッター代を捻出するのかという選択を迫られるわけです。

 財源一元化することで、地域差も解消できるといいなと思います。保育所にしても、放課後児童クラブにしても、地域によっても閉所時間が違うのですよね。

 これに幼保一体化も進んでくれれば、、、です。

 実現までには調整が大変そうではありますが、育児をする側の立場にたって、ゼロ歳から小学校卒業まで本当に使えるサービスになっていないと、それこそムダです。

 もうひとつ、政府が介護、保育の起業家を支援するというニュースもありました。
 有望プランには、1年間で最大300万円を支給するそうです。

 こういったソーシャルアントレプレナー(社会起業家)を育てる仕組みは大事ですね。

 政府側に望みたいのは、「有望かどうか」を判断する側に、きちんとした鑑識眼というかスキルをもった人を揃えてほしいこと。

 また、熱意はあるが、起業プランを描くスキルをもっていない人をきちんと支援して起業に導いてほしいこと。

 この2つでしょうか。話題になった事業仕分けも、やっていることは間違いないと思っていますが、鑑識眼というところでは、難しかったですよね。議論が成り立ちにくい。とくに科学技術の分野では……。

 研究内容がわかり、ビジネスとしての有用性を見抜き、必要かどうか判断できる人。
 研究だけ、ビジネスだけ、ということではなくて、どちらの知識をももった人材が必要なのですね。

 こうして考えていくと、こういった人材の育て方、ということも視野に入れなくてはいけないのかもしれません。

 経営の現場では、痛感していることではありますが……なかなか難しいものです。


2009.12.13 Sunday

働きかたの選択肢をたくさん持つために

 先週、自分の将来の安心のために、お金をどう運用していくかそれぞれのライフプランにそったアドバイザーが必要、ということを書きました。

 それともうひとつ、、、、私がずーっとずっーと思っていること。

 それは、働きかたの選択肢。私は、一生何らか仕事をしていたいなあ、と思っています。でもそう思い始めたのは、社会人になって3~4年たったあと。

 学生時代は、私は何をして働くのか、いつまで仕事をしたいのか、などということに正直きちんと向き合ってはいませんでした。

 とても残念に思うのは、いまの日本の教育の枠組みでは、自分から進んで調べないと「働くこと」の選択肢をたくさん持つことはできません。知らないから選択しないというのはものすごい機会損失と思いませんか。知ったうえで選択しないのとは雲泥の差です。

 村上龍さんの「13歳のハローワーク」が出たときには、13歳かあ、と感慨深いものがありました。私が13歳のときに、こんな本に出会っていたらなあと。キッザニアも本当にいい仕組みです。いまの子どもたちは以前に比べたらずっと、いろんな選択肢をもつための機会はあるということですね。

ハローワーク.jpg


 ただ、いまも昔も変わらないのは、社会人になってからそんな機会はほとんどないこと。新卒でどこかの会社に入って、途中で悩んで他の選択肢を、と思ったときにほとんどの人がとる行動が、転職支援のサービスに登録することでしょう。

 現在、キャリアカウンセラーという方々は、人材紹介会社など企業に所属している方が多いので、その企業のサービスを使うことが前提となっています。○○証券に所属しているフィナンシャルプランナーが、○○証券の商品しか売らないのと一緒ですね。

 大きな問題は、「比較ができないこと」です。それでは選択肢は広がらないのです。

 でも、悩んでいる人の答えは、転職だけではないはず。留学かもしれないし、もう一度大学や大学院で学び直すことかもしれないし、資格をとることかもしれない。転職にしても、企業だけでなく、公務員の仕事の中にやりたいことがあるかもしれないし、NPOかもしれない。もしくは、起業という手も……。

 もしくは、出産で一度退職して、再度働きたいと思ったときに、どのようなステップで自分の自己実現ができるのか。

 そんなふうにひとりひとりのライフプランにそってキャリアの選択肢をたくさん知っている人にアドバイスをもらいたいと思いませんか。

 日本では、「個人側のアドバイザー」は、ちょっと縁遠いですよね。でも、かかりつけのお医者さんと同じように、何かあったときに、少なくとも、お金とキャリアと、そしてできれば法関連(弁護士)ですぐに相談できる人がいると、生きていくうえでとても心強いなと思います。

 あとは、メンタルヘルスもそうですね。心だって風邪をひくわけですから。

 ちょっと話が拡大してしまいましたが、自分の人生を設計していくコストを意識して自分のアドバイザーを確保することは大事だな、とつくづく思います。

 また、そんなサービスをしっかり提供できるということも大事。
 じっくり考えてみたいことのひとつでもあったりします。

 


2009.12.06 Sunday

自分のお金には、アドバイザーが必要

 前回、教育とお金には、個人につくアドバイザーが必要、という話を書きました。
 今回はお金のほうの話です。

 マネープランはライフプランと同じ。

 この言葉を初めて聞いたのは、遅まきながら30代後半のときでしょうか。

●投資・運用
●生命保険
●損害保険
●年金(公的年金だけでなく確定拠出年金など含め)

 この4つの中で、どれだけ内容を自分が理解しているか、、、そしてその理解と自分のライフプランを照らし合わせたときに、将来の「安心」があるかどうか……。

 正直、生命保険や投信など、その都度説明を受けて何となくわかったような気になりますが、他にもっとよい商品はないのか、特に他社の商品と比べたいときには本当に困ってしまいます。

 なぜなら、日本では、個人側についてくれるフィナンシャルプランナー(FP)というのはとても数少ないのです。

 そもそも、個人向けの金融コンサルティングは、富裕層ならともかく、一般人には縁遠いですよね。そういう文化がないからビジネスにもなりにくい。現状、日本ではFPとして働く選択肢は、○○証券とか○○生命の社員になるのがメインです。そうなると、おすすめできるのは自社商品のみになるのは当たり前のこと。

 自分が頑張って勉強してFP並みの知識を持てれば一番よいのですが、誰でもそのために費やす時間やコストに余裕があるわけではありませんよね。

 ライフプランとは、それこそ10人いたら10通りのもの。結婚するしない、子どもを持つ持たない、キャリアを積みたい、仕事は途中で辞めてお店を持ちたい、、、etc。 また、自分や家族が病気になったりというリスクもあります。

 そういったことをすべてひっくるめて、上の4つを考えて選んでいかなくてはいけないのに、自分のライフプランとは相容れない生命保険だったり、1年後に必要なお金なのに株式投資に回していたり、公的年金が少ないことがわかっているのにそのフォローができていなかったり……。

 自分の過去を振り返っても、将来設計まで考えて、自分の収入からいくらを上の4つに振り向けるか、などという意識はありませんでした。先々で困らないよう、本当は社会人になったらすぐに独立系FPの方にアドバイスをもらうというのは本当に大事だな、と痛感しています。
 
 cafeglobeではいま、その数少ない独立系FPで、しかも働く女性のライフプランにも詳しい野原千春さんブログをもっていただいています。

 特に、

 3つの能力

 非適合

 この部分は必読。ぜひチェックしてみてください!

 キャリアインタビューでもお話を聞いています。

 そうそう、教育、お金ときたらもうひとつ、個人側のアドバイザーで大切なものがありました。

 キャリアカウンセラー。こちらは次回に。

 


2009.11.29 Sunday

今から悩む、いつ受験?

 私の同級生で、子どもをもっている人たちがみんな直面しているのが「受験」。高校受験か大学受験です。(私の子どもはいま2歳。道は遠い……)

 一方、仕事で会う方々に小学校受験や中学受験の経験談、インターナショナルスクールなどのお話をうかがうこともあります。

 それぞれに、とにかく大変そうだ、というのはよくわかります。当事者でないとわかり得ないような細かいノウハウが本当にたくさんあるんですね。

 そして、どこで受験させるのか……。妊娠して、とにかく無事に生まれてくることだけを願い、次は無事にとにかく元気に成長することを願い、でしたがその先に控えている「子どもの教育」は、本当にいまから真剣に考えないといけないことなのだなあと実感しています。

 そんな中、塾の先生として受験指導をしている高校時代の同級生の話を聞く機会がありました。

 訳のわからないうちに小学校受験させるか。一番大変といわれる中学受験をさせるか。高校受験で頑張るか。考え方はいろいろだけれど、経験上、中学受験だけはいくら親が焦っても、子ども自身が心からこの学校に行きたい、頑張るという気持ちにならなければ絶対に難しいそうです。

 そういうモチベーションをどう持ってもらうか、が大事なのだとか。確かに、高校受験はもうある意味大人ですし、周囲も受験生が多い。けれど中学受験はみんながみんな受けるわけでもないし、狭き門でもありますしね。

 彼は、友人にもとめられて「うちの子はこういうタイプでこういうことが好きで、これならがんばれる」といった子どもの特性から、いつ、どんな学校を受験するのがいいのではといったアドバイスもしているようです。

 確かに、とくに働く母にとっては、時間もなく、学校の特性ひとつひとつまで調べ尽くせないので、受験のプロの経験と知識データベースはありがたい限り。

 つくづく思うのですが、子どもの教育(何がいちばんその子にとってよいのか)と、そしてお金のこと(自分の資産をどう増やすか)と、については、個人側についてくれるアドバイザー、絶対必要ですね。

 私はたまたま友人がいるけれど、そうでなければ、まず塾を選ぶしかありません。塾にも善し悪しや相性もあるはずだから、そこでアドバイス欲しいですよね。もしくは、先輩ママ友、見つけたいですよね。

 そんなone to oneのビジネスが成り立つ仕組み、必要ですね。(考えなくては!)

 お金についてはまた次回に……。


Profile

矢野貴久子


出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
http://www.cafeblo.com/asayoru/
カフェグローブ・ドット・コムはこちら
http://www.cafeglobe.com/

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