2008.07.02 Wednesday

その発想は画期的だったのに……がっかりな制度

 少し前ですが、6/20付日経新聞夕刊に、認定子ども園を取材した記事がありました。

 私も不勉強でよく知らなかったのですが、認定子ども園とは、保育園と幼稚園のいわば「いいとこどり」な施設です。親が働いているいないにかかわらず、昼過ぎから夕方まで預かってもらえます。ちなみに幼稚園は昼過ぎには帰されてしまうので、共働き家庭だと通わせにくいのですね。

 また、そもそも、幼稚園は定員割れしているところが多く、そこを保育園の待機児童の受け皿にできないか、という発想でもあったようです。

 この認定子ども園、制度発足から1年半たっても施設数は計画の一割ほどしかないそうです。既存の保育園や幼稚園が連携したり、保育園が幼稚園を併設するなど、4つのタイプでの「子ども園」誕生が見込まれていたのですが……。保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省という二重行政の歪みは以前から問題視されていましたが、結局ダメじゃん、何も学んでないじゃん、というところですね。

 まず、なぜうまくいっていないかを記事からひろってみると……
●制度のはざまで自治体から受け取る運営費の支給額が減ることがある
●建築基準法で幼稚園と保育園は別物で、同じ施設内で両方を運営する場合は防火シャッターが必要になり設備費がかかる
●事務手続きが煩雑。保育園は市町村所管で、幼稚園と子ども園は都道府県。

 ビジネスとして考えたら、あり得ない話です。あずかる子どもの総数は増えるのに、収入は減り、設備費がかかり、運営が煩雑になってその結果人件費もかさむかも……と思ったら何のメリットもありません。こんなこと誰もわざわざやりたくないですよね。定員割れしている幼稚園が、定員確保のために子ども園として認定を受けるというだけ、という批判もあります。

 発想はよいのに、いざ実際の運用となるとスキや穴だらけで、使えない制度……。なぜ実際の運用のことを考えて、全体設計なり調整なりしないのだろう、と本当に不思議です。 税金使ってやっていることなのに、いつもそうですが、責任の所在もはっきりしません。

  二重行政への批判が多いために、やっと、厚労省と文科省は現状分かれている関連予算を「子ども交付金」として統合する仕組み作りに着手したそうですが、今ごろ仕組み作り、なんて遅すぎるにもほどがありますよね。先の見通しも当事者意識もなく、非効率きわまりない制度を見切り発車させてしまう縦割り行政……責任も曖昧で、だから失敗も次に生かせない負の構造が延々と続いているような気がしてなりません。
年金しかり、後期高齢者医療制度しかり。

  というわけで、またまた私も心底がっかりな記事でした。
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今週の貂々さん

朝できたものが夜には消えていた……本当です。

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2008.06.25 Wednesday

家事と育児をタスク分類して「見える化」

 ずいぶん前から、違和感をもっていた言葉があります。
それは、夫が家事や育児に「協力する」「手伝う」という言葉。その言葉によって、妻が主体=妻の負担感が多いということを感じてしまう人は実は多いのではないかと思います。

 仮に、夫のほうが家事や育児をする時間が妻よりも少ないとしても、意識のうえで「協力する」と思うか「ふたりでやっている」と思うかでは、大きな違いがあるような気がします。私も独身のころは、家事をこなす友人のパートナーを見て「わー、協力的なご主人(このご主人という言葉も抵抗あるのですが、他にいい言葉が見つからない……)ですね!」なんて平然と言っていたものですが、いざ自分が当事者になってみると、「協力的」は違和感バリバリです。

 夫からは「そんなことをとりたてて言うほうが線を引くことになっちゃうんじゃない?」と言われることもあり、それもそうだなと思ってみたり。でも、やはり言葉ひとつで当事者意識が変わってしまう気がするのです。

 先日、ITメディアというIT業界の動向やニュースを取り上げているネットメディアにて、こんな記事を見つけました。題して『コンサル夫婦は「育児業務機能一覧」で作業分担』。このタイトルにひかれて読み始めたのですが、実は、アクセンチュアというコンサルティングファームが行っている「Woman’s Initiatives」という取り組みが主な内容でした。

詳しくはぜひ、本文を読んで頂きたいのですが、このWoman’s Initiativesは、社内横断組織で、女性のキャリアアップ支援をしています。管理部主導ではなく、経営層のコミットメントのもと、現場主導で展開されているところがミソ。今年のテーマのひとつが、「ダイバーシティ(多様性)」ということで、私たちカフェグローブ・ドット・コムもまずは働き方の多様性を目指しているだけにとても参考になりました。

会社がここまで進化していくならば、男性も「協力」や「手伝い」と言っている場合ではありません。本題であった、コンサルタント夫婦の家事と育児は、その業務範囲をきちんと分類しゴール設定と工数を見積もるという斬新な発想! 記事にあったとおり楽しんでやっているのが目に見えるようです。

さっそく我が家でも取り入れてみようかと思います。キッチンの片づけは食器を食洗機に入れるだけじゃなく(笑)、生ゴミの処理、シンク洗浄、布巾洗い、タオル取り替えetc……タスクを細分化すれば、ずぼらな私もそれにそって粛々とやれそうです。工数が出ていれば、今日は時間がないからここまで、と割り切ることもできます。ついでにいえば、工数こなせばポイントになり成果報酬が……そうなると先を争って家事をやるようになるかもしれません。もっとも換金率が高くないとダメですね。

育児はもっとタスク分類を細かくできそう。ここまでくればプロジェクトチーム、運命共同体です! 

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今週の貂々さん

そ、そんなことって……。あるんですね。育児は奧が深い……
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2008.06.18 Wednesday

ヒラリー・クリントンのWM視点にこれからも注目

  先週に引き続き、ヒラリー・クリントン上院議員の話題です。

  彼女は、夫のビル・クリントンが大統領に就任するや、米国初のワーキングマザー(WM)・ファーストレディとなりました。それまでの大統領夫人は、ファーストレディになるまでは専業主婦であったということですね。

  母になる前から、彼女は、子どもに焦点をあてた社会活動で知られています。大学時代から子どもと法律について研究し、弁護士として活動中は児童防衛基金、夫のビルがアーカンソー知事時代は教育水準委員会の委員長を務めるなど、一貫して子どものケアや教育問題に熱心に取りくんでいます。

 彼女の女性として母親としての視点で社会問題を扱った1996年の著作『村中みんなで』(あすなろ書房刊、原題:It Takes a Village and Other Lessons Children Teach Us) はベストセラー本となりました。It Takes a Vilaage・・・ はアフリカのことわざで、子どもは村中で育てるもの、という意味だそうです。

 失敗はしましたが、医療保険制度の改革も彼女の社会的弱者に向ける視点を物語っています。こういった姿勢が好感をもって受け入れられる一方、夫のビル・クリントン氏が大統領に就任した際に、「私は家でクッキーを焼き、お茶をいれることもできたが、それで、満足しているような女性ではない」と発言して、世の専業主婦たちを怒らせたことも。

 政策通であり政治手腕は評価されているものの、米国での彼女の人物評価は、「攻撃的でスキがなく癒しがない」。私の目にはややもすると「肩に力が入っている」と見えてしまうのですが、いや、あれこそが彼女流の自然体? オバマ候補の、カリスマ的なスピーチ力、ユーモアをまじえた癒しの雰囲気が際だっただけに、今回はそれが余計目立ってしまったのかもしれません。

 政策面でのオバマ氏との最大の違いは、イラク戦争。合理性のない政治的戦争と言い切るオバマ氏に対して、クリントン氏は2002年の開戦決議には賛成していたことが党内の反戦派からはブーイングを未だに受けています。現在は後悔しており大統領になったら終結させると明言していたのですが、そのどっちつかずぶりはややイメージダウンだったかもしれません。

 とはいえ、彼女ひとりにスポットをあててみると、どう考えてもいまから二十数年前の米国でワーキングマザーであり政治家の妻でありという立場ではさまざまな苦労があったはずだと思います。

 子どもを育てることと、キャリアを両立させている人の視点は、絶対にこれからの政治に欠けてはならないもの。ひとり娘も成人し、いまはさらなるキャリアを目指して邁進中のクリントン上院議員。私自身は、彼女の社会的弱者にむけるまなざしがどこでどのように生かされていくのか、期待の目でみていきたいと思っています。

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今週の貂々さん

うちでも同じことやってました。6ヶ月くらいから、しなくなってしまいましたが。
ツレさんの説がいちばん説得力あるかも? (私は頭がかゆいんだと思ってました)
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2008.06.11 Wednesday

ヒラリー撤退後の「結束」いかに

 みなさんもご存じの通り、米大統領選挙指名候補争いで、ヒラリー・クリントン上院議員が、「選挙運動を停止する」と明言しました。

いままでの戦いでオバマ氏を非難する言葉や不吉な言い回しでも物議をかもした彼女ですが、オバマ氏指名が確実になった3日には態度を保留したものの、4日後の7日には、「いまこそ結束してオバマ氏を大統領に!」ときっぱり。

 副大統領のイスを狙うにしてもオバマ氏が勝ってくれないことにはそれもかないませんから、潔く敗北を認め、次のステップに向けて鮮やかな切り替え。指名候補争いの光景としてはある意味見慣れたものですが、今回、クリントン候補が初の女性大統領候補であったこと、オバマ氏に対する批判や物議をかもした発言もあったりしたこともあり、私にはいつもより印象に残りました。

 そういえば、日本。自民党総裁選に破れた麻生さんが、こんなに鮮やかに「福田首相のもと結束しよう!」と言っただろうか、とふりかえってみました。どちらかというと、「頑張っていただきたいですね」的な、人ごとのように聞こえるコメントのほうが多かった記憶があります。

 まあ、総裁選のプロセスそのものが私たちにははっきりせず、何を基準にして選ばれたのかが釈然としないところもあります。cafeglobe.comで連載中の面白政治コラム「エンゼルあつみの永田町日記」でも、麻生さんが選ばれなかった理由を書いていらっしゃいますが、本質ではないところでの駆け引きばかり……な気がします。日本は首相選出にあたっては間接選挙ですから、私たちは直接関われない。だからこそ、政党そのものが支持されるかどうかがすべてなわけで、本来ならパフォーマンスとしても結束を見せないといけないのでは……などと思ってしまいました。

 でも、それにしても、一度決まったコトに対しての「結束」って、大事ですよね。これは何も政治の世界だけではありません。企業や組織のマネジメント、あるいはプロジェクトでも同じことが言えます。人によって意見が違うこともあるでしょうし、どれが正しいか究極的にはわからないこともあります。でも、どこかで決めなくてはならない。

 一度決まったら、責任者はもちろん、全員で責任をもってコミットしなければ、結局ものごとはうまくいきません。もちろん、その決める過程でのさまざまな議論がとっても大事なのは言うまでもありません!

 というわけで、米国民主党の本当の意味での結束を、これからもウォッチしていきたいですね。米国史上初の黒人大統領と、女性副大統領の組み合わせが実現するかもしれません。

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 今日の貂々さん

思いもよらぬものを気に入ってくれます。うちの場合は、「変顔」と「奇声」。時として家は動物園に……。

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2008.06.04 Wednesday

働く母こそ、早めに更年期への準備を 

 働く母は、自分の体のことはどうしても後まわしになってしまうとよく言われます。会社勤めをしていれば、年一回の健康診断を受ける機会もあるけれど、それだけではなかなか表面化しない不調もあります。それが、更年期による不調。

 実は先日、NPO法人「メノポーズを考える会」事務局の方々に話を聞く機会がありました。「愕然とした」が正直なところでした。間違いなくプレ更年期である自分自身が、実に中途半端な知識しかないということにです。

 漠然と耳にしていた更年期障害。厳密に言うと、更年期(閉経前後の期間)にエストロゲンという女性ホルモンが減少することで起こるさまざまな体の不調です。加えて心理的な要因や、環境の問題も影響しているといわれます。
ややこしいのは、その症状が人によってさまざまなこと。

 よく知られているのは、ホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせ、発汗などですが、その他にもめまいや冷え、肩こり、頭痛などの身体的な不定愁訴から、イライラや鬱といった精神的症状まで、その数は一説によると200以上もあるとか! これが、更年期障害をわかりにくくしてしまっている気がしてなりません。

 症状がひどい場合は、家から一歩も出られなくなってしまうこともあるのに、問題は、それがエストロゲンの減少によるもの、ととらえられにくいということです。単に「年のせい」と我慢してしまったり、夫や家族・同僚などは「最近怒りっぽいね」ですまされてしまうこともありそうです。そのために、仕事や家族・人間関係に支障をきたしてしまう例も少なくないとか。

 気になる方は、このチェックリストで、あてはまる項目を確認してみるのもいいかもしれません。
さて、この更年期による不調は、その足りなくなってしまったエストロゲンを補充することでかなり改善されることがわかっています。HRT(ホルモン補充療法)といって、世界では一般的に行われているものですが、日本ではまだまだ認知度が低いといいます。

 知らないからHRTを選択しない、それは本当にもったいないことだと思いました。
まずは、更年期障害に詳しい婦人科のかかりつけ医、パートナードクターを持ち、何か不調があればすぐに受診して相談できることが一番です。

 平均寿命から考えると、閉経してからも30年以上を生きることになるわけで、もちろん、私も50代から80代を、女性らしくというか、とにかくはつらつと生き生きと過ごしたいと切に願っています。そのためにも、早めに婦人科でチェック!は必須ですね。メノポーズを考える会のサイトで、更年期に詳しい医師のリストも見つけたので近々行ってみようと思います。

 また、6/21には、メノポーズを考える会主催のフォーラムも開催されます。個人的には、海原純子先生の心の健康ガイドに興味津々です。骨密度測定や、ピラティス体験、さらには美と健康によいサンプリンググッズ(お土産)も充実でいろいろ試せます。

 忙しいワーキングマザーにとってはひととき自分のこれからを見つめ直せる時間になりそうです。

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今週の貂々さん
私もまったく同じ経験をしました!
いまは、「ぐっすり寝てもらう」ためのおつきあい(接待ともいう)をとことんするほうが効率よいという結論です。

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2008.05.28 Wednesday

ワクチンは、誰に接種すべきか? 

 5/24の日経新聞の一面トップは、新型インフルエンザのワクチンを全国民に用意するよう経団連が政府に要請したというニュースでした。

 国内で感染が広がれば、経済活動に大きなダメージがある。そう危惧しての政策提言です。新型インフルエンザが大流行する前の予防として使われる「プレパンデミック・ワクチン」は、日本には2000万人分しか備蓄がありません。

 政府はもともと今年度に医療関係者など6400人に限って接種、来年は警察官など1000万人を対象にする予定でした。経団連では、企業がワクチンを買い取る仕組みにして国の負担を軽くする案なども出ているそうです。

 この記事を読んで……なぜ政府は最初から全国民分を用意することを考えなかったのかという疑問が! 経団連に言われるまでもなく、です。ひとつは、600億円とも言われる費用にあるのかもしれません。企業に負担させるという経団連の提案はとても理にかなっているとは思います。

 この、限りあるワクチンについては、医療関係者優先というのももっともなのですが、2年前に米国では、誰を優先して接種を受させるべきかという議論が起こっていたようです。ナショナルジオグラフィックがこのことを取り上げています。

 まずはワクチンを製造する人、医療関係者が1番目、そして米国では大流行の際にさまざまな地域に駆けつけて支援するべき兵士たちが2番目。3番目に誰が受けるべきかという議論です。

 そもそも、米国保健社会福祉省では、まっさきに打撃を受けるであろう高齢者、幼児、慢性疾患患者などが優先的にワクチン接種を受けるということを前提にしています。

ただ、『サイエンス』誌に掲載された論文は、それとは別のモデルを提唱しており、13歳~40歳の健康な人々にワクチン接種が優先されるべき! と真逆の発想です。

 ライフサイクル割り当て原理という考え方で、簡単に言ってしまうとすでに生きてきた時間よりもこれから生きる時間が長いと思われる世代、ということのようですが、その根底にあるのは「あなたとあなたの子どものどちらが、ワクチン接種を受けるべきか」という問いに、多くの人々が「子どもである」と答えるに違いない、という考え方だったりします。疫学的な調査とは別に、人間の感性の部分が入っているのだなあといい意味で驚きました。

日本語で訳しているサイトもありますので、ぜひ読んでみてください。

 子どもが生まれて、結核や百日咳・ジフテリアなどの予防接種の複雑なスケジュール組みに走り回っているいまは本当に平和なのだと、ふと、これから先に起こる「かもしれない」脅威に思いをはせました。新型インフルエンザ……どういうことになるか想像もつかないものなら、私もどうあっても子どもを優先してほしいと心から思うのです。

 もちろん、全員にワクチンがいきわたるというのが最善の策であることは、言うまでもありません!!

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さて、今日の貂々さんです。
その日は突然やってきます……。私にとっては、「物体」から「ペット」への昇格、って感じでした。
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2008.05.21 Wednesday

子どものための第三の場所

 習い事ほど定期的ではなく、子どもが自分で考えて行動できる環境で、家庭でも学校でもない場所。
 そんな意味で私が注目しているのが、ワークショップです。

 まず、家庭も学校も圧倒的に過ごす時間が長い。とするともちろん、いいことばかりではありません。
 しつけも授業も、どちらかというと「受け身」の時間が長いわけですし、親や先生との摩擦もあるでしょうし、兄弟や友だちとはケンカにもなるでしょう。

 子どもにだって息抜きが必要。しかも、それが楽しくて子ども自身の成長にも寄与していたらこんなにいいことはありません。そんなことを考えてcafeglobe.comではワークショップに関するコンテンツも発信しています。

 ワークショップ・プランナーの大月ヒロ子さんの「ワークショップの?と!」は、水から自由に連想されるワークショップの姿をつづっています。世の中にはさまざまなワークショップがありますが、自分が気づいていない世界がそこに広がっているのがまた楽しいのだと思います。

 アーティストの日比野克彦さんもワークショップ活動に力を注いでいます。斬新な企画を次々打ち出し、“リピーター”も多いのだとか。

 私が子どもに受けさせたいなーと思うのは、CAMP。さまざまなワークショップがあるのですが、なかでもコンピュータを使うクリケットワークショップは、子どもでも直感的にさわれるのが特徴。楽しみながら共同作業しながら、プログラミングの基本のきが学べるなんてすごい! 私も受けたかった……なあとつくづく思います。

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さて、先週気になった貂々さんのひとコマ。あるある。わかります~
私も子どものとき、なんだか嫌いでユウウツになったものです。
黄昏泣き.jpg 



2008.05.15 Thursday

住んでいる地域で子どもの健康が左右される?

  GW明けに子どもが発熱し、あわてて近くの総合病院に行きました。その病院は、急な発熱などで保育園に行けない子どもを日帰りで預かるデイケア入院をやっていて、その日も仕事がつまっていた私は、診察時に先生に「デイケア入院希望です」と伝えました。

 聴診器をあてながら「あれれ、この音じゃお母さんの都合でのデイケアじゃなくって本格的に入院してもらわないとね」と医師からお達し。診断は、「RSウイルス感染症の疑いありの上気道炎」でした。

 初めての発熱が初めての入院になってしまいましたが、そこでふと思い出したのは、私の住んでいる地域では、確か「乳幼児医療症」というのがあって、自己負担分の医療費助成がある!ということ。忙しさを理由にずっと申請せずにいました。

 慌てて申請へ。翌日郵送で医療症がとどきました。この区に住んで健康保険に加入していれば0~15歳まで誰でも受けられるものです。子どもも6ヶ月を過ぎて、これから免疫がどんどん低下し、かつ、比較的規模の大きな保育園に通っているので、これから本当にたくさんの病気をもらうんだろうなあ……医療費いくらかかるんだろうと心配していただけに、改めて医療証をもらって、子どもひとりへの手厚さを感じました。

 そういえば、妊婦検診も、今年の4月から多い区で14回の助成制度がスタートしました。検診費用は保険がきかないため、トータルで十数万円くらいの出費になります。私が出産したのは昨年なので、確か2回しか補助されなかったなあと思いつつ……今年妊娠していれば、検診費用がほとんど浮くことになります。

中には5回という区もありますが、2回に比べればマシ。ただ、東京を離れて全国を見渡してみると、京都市はたったの1回。関西圏では2~3回というところがかなりあることがわかりました。検診を受けないまま、出産間際に救急車で搬送される“飛び込み出産”
のたらい回しのニュースは、確か関西のほうが多かったような記憶があります。

 住んでいる地域で、子どもにこれだけの格差がある……このネタ元は、『週刊東洋経済』。5/17今週号は、「子ども格差」が大テーマ。未来を担う子どもの経済環境、健康、教育などの観点からの格差をとりあげています。

 そういえば、私が自分のブログで、子どもを2ヶ月半から保育園に預けたと書いたところ、「東京はすごい」という反応がありました。確かに、歩いて数分の保育園にゼロ歳で預けられ、デイケア入院できる総合病院が近くにあり、とそこまで考えると、本当に恵まれた環境だなと思います。同じ東京でも、江戸川区では公立で0歳児保育はやっていなかったりします。知らずに引っ越していたら、「ひえー」となっていたと思うのです。

 その江戸川区ですが、代わりに保育ママ制度が充実していたりします。先週ご紹介した、「新待機児童ゼロ作戦」の目玉は、保育ママ制度の充実。今国会では、保育ママの要件が緩和される見込みという。

 まずは、自分の住んでいる地域ではどんな補助や制度があるのか。引っ越す前に、さまざまな「地域格差」をしっかり確認しておくことが大事だとつくづく思いました。

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 さて、今日から番外編の番外編。cafeglobe.comで新連載のマンガ家、細川貂々(ほそかわ・てんてん)さんのひとコママンガは、全国のワーキングマザー必見。「そうそう、そうなのよね~」と笑えるツボが毎日!

 さて、今日のちーと君のつぶやきは……??
細川baby.jpg

 


2008.05.08 Thursday

仕事と家庭が二者択一でない、という言葉

cabiネット.jpg   社団法人 日本広報協会の広報アドバイザーをつとめているご縁で、政府が発行する情報誌『cabiネット』の評価をさせていただく機会がありました。

  実は、こんな機会がなければ、私は『cabiネット』の存在をずっと知らなかったかもしれません。政府広報もまずはこういう情報誌があるという広報から始めたほうがいいのではと強く思いました。

  新幹線駅、空港、病院、図書館、市区町村役場などにおいてあるとのことですが、手に取った記憶はありません。ネットユーザーのみなさんは、サイト上で全ページ読めますのでぜひチェックしてみてください。

  というわけで、こういった公的機関の発行する情報誌は、カタくて読みにくいのではという先入観をしっかりもってページをめくりました。が、随所に読ませる工夫をこらしていて、よく編集されているなあというのが実感でした。テーマによっては少しぼやけて惜しい!と思う号もありますが、いま政府が何を考え取り組んでいるのかのアウトラインがよくわかります。

  たとえば、2008年3月5日号では、タイムリーに食の安全を取り上げ、いま政府が取り組んでいることのほか、生活者に近い視点で食品表示の見方、スーパーでの表示の仕方を実例豊富にわかりやすく取り上げていて、思わずフムフムと読んでしまいます。消費期限と賞味期限の違いなんて知らなかった! という発見もありました。

  2008年3月15日号では興味深い記事を見つけました。
 
  福田内閣メールマガジンが記事になっており、第20号の内容は、「新待機児童ゼロ作戦」。新、がついているのは小泉内閣時代にも「待機児童ゼロ作戦」があったからです。今後3年以内にさまざまな施策をうつそうなんですが、メルマガの内容だけでなく、この「ゼロ作戦」のポイントが図解でわかりやすくまとめられています。こちらから読めますのでぜひ。

  それによると、待機児童の多い地域に対する重点的な支援などについて夏頃を目途に検討するともあります。カフェグローブ・ドット・コムの女性社員も、第二子を出産後、今年4月に復帰予定だったのが保育園に入れず秋以降に伸びてしまいました。これは本当に小さな会社にとっては痛手です。

  仕事と家庭が二者択一ではない社会をつくりあげたい、という福田さんの言葉ですが、単に保育所だけの問題ではなく、多様な働き方を受け入れる企業や社会の仕組みも同時に実現していかないと、です。


2008.05.01 Thursday

夫の親戚の中に入る嬉しさと微妙な感覚

 このGW前半は、夫の実家松本へ行ってきました。子どもが生まれて初めての里帰りです。松本に住んでいる義父や義母の兄弟にも初顔見せとご挨拶に行ってきました。

「父方の親戚一同が集まると、知らないイトコがいる」と夫から聞かされていましたが、それもそのはず、義父は9人兄弟。イトコだけで少なく見積もっても20人以上はいるらしく(数えたことがないとか)、昨年は我が家も含め、イトコの子どもたち、ハトコの誕生ラッシュ。さらに親戚の数はふくれあがっていきます。

 私にとってのイトコは、血のつながりという以前に、極めて近い濃い存在です。両親は、それぞれ3人ずつの兄弟姉妹で、イトコは父方がふたり、母方が5人。交流もかなりあり親戚というより家族に近い感覚です。なので夫の親戚の多さはちょっとした異文化体験。親戚の話になると、とにかくたくさんの名前が出てきて、いま○○ちゃんはどうしているの、といった話に花が咲きます。

 そんな話を聞いていて、新しい感覚が自分の中に出てきたのを感じました。入籍して夫の姓を名乗るという事実から言えば、私は嫁として彼の親戚の輪に入ったわけですが、遠くに住んで頻繁には会えないので、正直、実感はあまりありませんでした。時間的に長く過ごしていることで、血のつながりとは別に身内感覚は生まれてくるものだとも思います。

 それが、子どもを持ったとたんに、このたくさんの親戚、イトコやハトコたちとうちの子どもが「つながっている」という感覚が生まれたのです。子どもがいることで場がなごみ、話もはずんだということもあったと思います。

 私自身は、夫婦別姓を心待ちにしている一人であり、また、自分たちの子どもが持てなければ養子をと考えていたこともありました。不妊の辛さを経験しているだけに、あえてそういう感覚からは距離をおいていたような気もします……。

 そういう意味では、いいとか悪いとかということでなく、そんな感覚が出てきたこと自体が発見でした。逆に言うと、その昔、とくに武家社会において結婚して子どもを持たなかった女性たちが蔑称で呼ばれ、いかに疎外感や孤独感を味わったかということも同時に感じました。

 夫の親戚がより身近になった嬉しさとともに、この社会で女性という性のおかれている立場の微妙さ、危うさをも、また改めて感じた里帰りでした。

 ↓松本からちょっと足を伸ばして黒部ダムへ。まだ雪がこんなに残っていて、風も強く寒かったのですが本当にきれいでした。エネルギー不足からの建設への決断、その後の苦労も知ることができて、行ってよかったです。プロジェクトX、見たくなりました。

黒部ダム.JPG



Profile

矢野貴久子


出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
http://www.cafeblo.com/asayoru/
カフェグローブ・ドット・コムはこちら
http://www.cafeglobe.com/

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