2008.04.09 Wednesday
母のアイデンティティはいずこに?
私は、①31歳のとき と ②41歳のとき と2回結婚を経験しているのですが、夫婦別姓を目論みながら2回とも結局入籍しています。
①は、お互いの両親を連れてハワイ旅行を計画したときに、直前になってエアの予約名とパスポートの名前が違っていることが発覚。事実婚だったのに旅行代理店が彼の姓でブッキングしてしまったためでした。1回キャンセルして予約し直さなければならず、混んでいる時期なので私だけ行けなくなる可能性あり、ということで入籍してパスポートをチケットに合わせました。
②は、子どもが生まれる数ヶ月前に入籍。事実婚のままでもよかったのですが、子どもの姓を彼の姓にしたいという希望があり、出産後に改姓の手続きと入籍とどちらが面倒くさいことが多いか天秤にかけるとどうも入籍のほうが手っ取り早い、という理由。
とはいえ、入籍→離婚→入籍と、3回も名前を変えるとほとほと嫌になります。免許証からパスポート、銀行口座にクレジットカード、生命保険…..etc. なぜ女子ばかりがこんな目に? と恨みごとも言いたくなります。
と、こんな物理的大変さもありますが、精神的な負担もありました。今だから言えるのですが、とくに①のときは若かったせいもあり(といっても30代ですが!)、入籍はなんだか自分が自分でなくなるような、予想もしなかった悲しさがありました。
②は、つまり今の結婚なわけですが、もうそんな感傷にひたる年齢でもなく、「どっちでもいいけど、子どもが生まれるとなると説明がめんどくさくないのは入籍だ!」と何とも投げやりな選択。ただ、入籍してからは、妊婦検診で通った病院では途中から夫の姓で呼ばれ続け、子どもが保育園に通うようになると、「○○くんのお母さん」に。
ふと気がつきました。私の名前はいずこに? 私は誰?
今でこそ、それを面白がる余裕もたっぷりありますが、31歳の私が子どもを持っていたとしてそんな余裕があっただろうか、とときどき考えてしまいます。アイデンティティの危機だったんじゃないかと。
そう、だから言いたかったのは、いい加減に夫婦別姓法案通してくれよー! という願い。cafeglobe.comの名物辛口政治ウラ話「エンゼルあつみの永田町日記」にもあるように、夫婦別姓は個人(というかカップル)の自由なんだからさ、党議拘束はずしてよっ!と言いたくなります。
以前、野田聖子さんにインタビューさせていただいたときも、政治の現場では本質の議論にさえならないということをおっしゃっていました。その信じがたい言葉の羅列に、仕事のレベルが低いと思ってしまうのは私だけではないはず。いまは「デキる政治家」を探して評価して投票するしかありません!!
Profile
矢野貴久子
出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
http://www.cafeblo.com/asayoru/
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