2008.05.01 Thursday
夫の親戚の中に入る嬉しさと微妙な感覚
このGW前半は、夫の実家松本へ行ってきました。子どもが生まれて初めての里帰りです。松本に住んでいる義父や義母の兄弟にも初顔見せとご挨拶に行ってきました。
「父方の親戚一同が集まると、知らないイトコがいる」と夫から聞かされていましたが、それもそのはず、義父は9人兄弟。イトコだけで少なく見積もっても20人以上はいるらしく(数えたことがないとか)、昨年は我が家も含め、イトコの子どもたち、ハトコの誕生ラッシュ。さらに親戚の数はふくれあがっていきます。
私にとってのイトコは、血のつながりという以前に、極めて近い濃い存在です。両親は、それぞれ3人ずつの兄弟姉妹で、イトコは父方がふたり、母方が5人。交流もかなりあり親戚というより家族に近い感覚です。なので夫の親戚の多さはちょっとした異文化体験。親戚の話になると、とにかくたくさんの名前が出てきて、いま○○ちゃんはどうしているの、といった話に花が咲きます。
そんな話を聞いていて、新しい感覚が自分の中に出てきたのを感じました。入籍して夫の姓を名乗るという事実から言えば、私は嫁として彼の親戚の輪に入ったわけですが、遠くに住んで頻繁には会えないので、正直、実感はあまりありませんでした。時間的に長く過ごしていることで、血のつながりとは別に身内感覚は生まれてくるものだとも思います。
それが、子どもを持ったとたんに、このたくさんの親戚、イトコやハトコたちとうちの子どもが「つながっている」という感覚が生まれたのです。子どもがいることで場がなごみ、話もはずんだということもあったと思います。
私自身は、夫婦別姓を心待ちにしている一人であり、また、自分たちの子どもが持てなければ養子をと考えていたこともありました。不妊の辛さを経験しているだけに、あえてそういう感覚からは距離をおいていたような気もします……。
そういう意味では、いいとか悪いとかということでなく、そんな感覚が出てきたこと自体が発見でした。逆に言うと、その昔、とくに武家社会において結婚して子どもを持たなかった女性たちが蔑称で呼ばれ、いかに疎外感や孤独感を味わったかということも同時に感じました。
夫の親戚がより身近になった嬉しさとともに、この社会で女性という性のおかれている立場の微妙さ、危うさをも、また改めて感じた里帰りでした。
↓松本からちょっと足を伸ばして黒部ダムへ。まだ雪がこんなに残っていて、風も強く寒かったのですが本当にきれいでした。エネルギー不足からの建設への決断、その後の苦労も知ることができて、行ってよかったです。プロジェクトX、見たくなりました。
Profile
矢野貴久子
出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
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