2008.06.25 Wednesday

家事と育児をタスク分類して「見える化」

 ずいぶん前から、違和感をもっていた言葉があります。
それは、夫が家事や育児に「協力する」「手伝う」という言葉。その言葉によって、妻が主体=妻の負担感が多いということを感じてしまう人は実は多いのではないかと思います。

 仮に、夫のほうが家事や育児をする時間が妻よりも少ないとしても、意識のうえで「協力する」と思うか「ふたりでやっている」と思うかでは、大きな違いがあるような気がします。私も独身のころは、家事をこなす友人のパートナーを見て「わー、協力的なご主人(このご主人という言葉も抵抗あるのですが、他にいい言葉が見つからない……)ですね!」なんて平然と言っていたものですが、いざ自分が当事者になってみると、「協力的」は違和感バリバリです。

 夫からは「そんなことをとりたてて言うほうが線を引くことになっちゃうんじゃない?」と言われることもあり、それもそうだなと思ってみたり。でも、やはり言葉ひとつで当事者意識が変わってしまう気がするのです。

 先日、ITメディアというIT業界の動向やニュースを取り上げているネットメディアにて、こんな記事を見つけました。題して『コンサル夫婦は「育児業務機能一覧」で作業分担』。このタイトルにひかれて読み始めたのですが、実は、アクセンチュアというコンサルティングファームが行っている「Woman’s Initiatives」という取り組みが主な内容でした。

詳しくはぜひ、本文を読んで頂きたいのですが、このWoman’s Initiativesは、社内横断組織で、女性のキャリアアップ支援をしています。管理部主導ではなく、経営層のコミットメントのもと、現場主導で展開されているところがミソ。今年のテーマのひとつが、「ダイバーシティ(多様性)」ということで、私たちカフェグローブ・ドット・コムもまずは働き方の多様性を目指しているだけにとても参考になりました。

会社がここまで進化していくならば、男性も「協力」や「手伝い」と言っている場合ではありません。本題であった、コンサルタント夫婦の家事と育児は、その業務範囲をきちんと分類しゴール設定と工数を見積もるという斬新な発想! 記事にあったとおり楽しんでやっているのが目に見えるようです。

さっそく我が家でも取り入れてみようかと思います。キッチンの片づけは食器を食洗機に入れるだけじゃなく(笑)、生ゴミの処理、シンク洗浄、布巾洗い、タオル取り替えetc……タスクを細分化すれば、ずぼらな私もそれにそって粛々とやれそうです。工数が出ていれば、今日は時間がないからここまで、と割り切ることもできます。ついでにいえば、工数こなせばポイントになり成果報酬が……そうなると先を争って家事をやるようになるかもしれません。もっとも換金率が高くないとダメですね。

育児はもっとタスク分類を細かくできそう。ここまでくればプロジェクトチーム、運命共同体です! 

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今週の貂々さん

そ、そんなことって……。あるんですね。育児は奧が深い……
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2008.06.18 Wednesday

ヒラリー・クリントンのWM視点にこれからも注目

  先週に引き続き、ヒラリー・クリントン上院議員の話題です。

  彼女は、夫のビル・クリントンが大統領に就任するや、米国初のワーキングマザー(WM)・ファーストレディとなりました。それまでの大統領夫人は、ファーストレディになるまでは専業主婦であったということですね。

  母になる前から、彼女は、子どもに焦点をあてた社会活動で知られています。大学時代から子どもと法律について研究し、弁護士として活動中は児童防衛基金、夫のビルがアーカンソー知事時代は教育水準委員会の委員長を務めるなど、一貫して子どものケアや教育問題に熱心に取りくんでいます。

 彼女の女性として母親としての視点で社会問題を扱った1996年の著作『村中みんなで』(あすなろ書房刊、原題:It Takes a Village and Other Lessons Children Teach Us) はベストセラー本となりました。It Takes a Vilaage・・・ はアフリカのことわざで、子どもは村中で育てるもの、という意味だそうです。

 失敗はしましたが、医療保険制度の改革も彼女の社会的弱者に向ける視点を物語っています。こういった姿勢が好感をもって受け入れられる一方、夫のビル・クリントン氏が大統領に就任した際に、「私は家でクッキーを焼き、お茶をいれることもできたが、それで、満足しているような女性ではない」と発言して、世の専業主婦たちを怒らせたことも。

 政策通であり政治手腕は評価されているものの、米国での彼女の人物評価は、「攻撃的でスキがなく癒しがない」。私の目にはややもすると「肩に力が入っている」と見えてしまうのですが、いや、あれこそが彼女流の自然体? オバマ候補の、カリスマ的なスピーチ力、ユーモアをまじえた癒しの雰囲気が際だっただけに、今回はそれが余計目立ってしまったのかもしれません。

 政策面でのオバマ氏との最大の違いは、イラク戦争。合理性のない政治的戦争と言い切るオバマ氏に対して、クリントン氏は2002年の開戦決議には賛成していたことが党内の反戦派からはブーイングを未だに受けています。現在は後悔しており大統領になったら終結させると明言していたのですが、そのどっちつかずぶりはややイメージダウンだったかもしれません。

 とはいえ、彼女ひとりにスポットをあててみると、どう考えてもいまから二十数年前の米国でワーキングマザーであり政治家の妻でありという立場ではさまざまな苦労があったはずだと思います。

 子どもを育てることと、キャリアを両立させている人の視点は、絶対にこれからの政治に欠けてはならないもの。ひとり娘も成人し、いまはさらなるキャリアを目指して邁進中のクリントン上院議員。私自身は、彼女の社会的弱者にむけるまなざしがどこでどのように生かされていくのか、期待の目でみていきたいと思っています。

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今週の貂々さん

うちでも同じことやってました。6ヶ月くらいから、しなくなってしまいましたが。
ツレさんの説がいちばん説得力あるかも? (私は頭がかゆいんだと思ってました)
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2008.06.11 Wednesday

ヒラリー撤退後の「結束」いかに

 みなさんもご存じの通り、米大統領選挙指名候補争いで、ヒラリー・クリントン上院議員が、「選挙運動を停止する」と明言しました。

いままでの戦いでオバマ氏を非難する言葉や不吉な言い回しでも物議をかもした彼女ですが、オバマ氏指名が確実になった3日には態度を保留したものの、4日後の7日には、「いまこそ結束してオバマ氏を大統領に!」ときっぱり。

 副大統領のイスを狙うにしてもオバマ氏が勝ってくれないことにはそれもかないませんから、潔く敗北を認め、次のステップに向けて鮮やかな切り替え。指名候補争いの光景としてはある意味見慣れたものですが、今回、クリントン候補が初の女性大統領候補であったこと、オバマ氏に対する批判や物議をかもした発言もあったりしたこともあり、私にはいつもより印象に残りました。

 そういえば、日本。自民党総裁選に破れた麻生さんが、こんなに鮮やかに「福田首相のもと結束しよう!」と言っただろうか、とふりかえってみました。どちらかというと、「頑張っていただきたいですね」的な、人ごとのように聞こえるコメントのほうが多かった記憶があります。

 まあ、総裁選のプロセスそのものが私たちにははっきりせず、何を基準にして選ばれたのかが釈然としないところもあります。cafeglobe.comで連載中の面白政治コラム「エンゼルあつみの永田町日記」でも、麻生さんが選ばれなかった理由を書いていらっしゃいますが、本質ではないところでの駆け引きばかり……な気がします。日本は首相選出にあたっては間接選挙ですから、私たちは直接関われない。だからこそ、政党そのものが支持されるかどうかがすべてなわけで、本来ならパフォーマンスとしても結束を見せないといけないのでは……などと思ってしまいました。

 でも、それにしても、一度決まったコトに対しての「結束」って、大事ですよね。これは何も政治の世界だけではありません。企業や組織のマネジメント、あるいはプロジェクトでも同じことが言えます。人によって意見が違うこともあるでしょうし、どれが正しいか究極的にはわからないこともあります。でも、どこかで決めなくてはならない。

 一度決まったら、責任者はもちろん、全員で責任をもってコミットしなければ、結局ものごとはうまくいきません。もちろん、その決める過程でのさまざまな議論がとっても大事なのは言うまでもありません!

 というわけで、米国民主党の本当の意味での結束を、これからもウォッチしていきたいですね。米国史上初の黒人大統領と、女性副大統領の組み合わせが実現するかもしれません。

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 今日の貂々さん

思いもよらぬものを気に入ってくれます。うちの場合は、「変顔」と「奇声」。時として家は動物園に……。

ハマりもの.jpg


2008.06.04 Wednesday

働く母こそ、早めに更年期への準備を 

 働く母は、自分の体のことはどうしても後まわしになってしまうとよく言われます。会社勤めをしていれば、年一回の健康診断を受ける機会もあるけれど、それだけではなかなか表面化しない不調もあります。それが、更年期による不調。

 実は先日、NPO法人「メノポーズを考える会」事務局の方々に話を聞く機会がありました。「愕然とした」が正直なところでした。間違いなくプレ更年期である自分自身が、実に中途半端な知識しかないということにです。

 漠然と耳にしていた更年期障害。厳密に言うと、更年期(閉経前後の期間)にエストロゲンという女性ホルモンが減少することで起こるさまざまな体の不調です。加えて心理的な要因や、環境の問題も影響しているといわれます。
ややこしいのは、その症状が人によってさまざまなこと。

 よく知られているのは、ホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせ、発汗などですが、その他にもめまいや冷え、肩こり、頭痛などの身体的な不定愁訴から、イライラや鬱といった精神的症状まで、その数は一説によると200以上もあるとか! これが、更年期障害をわかりにくくしてしまっている気がしてなりません。

 症状がひどい場合は、家から一歩も出られなくなってしまうこともあるのに、問題は、それがエストロゲンの減少によるもの、ととらえられにくいということです。単に「年のせい」と我慢してしまったり、夫や家族・同僚などは「最近怒りっぽいね」ですまされてしまうこともありそうです。そのために、仕事や家族・人間関係に支障をきたしてしまう例も少なくないとか。

 気になる方は、このチェックリストで、あてはまる項目を確認してみるのもいいかもしれません。
さて、この更年期による不調は、その足りなくなってしまったエストロゲンを補充することでかなり改善されることがわかっています。HRT(ホルモン補充療法)といって、世界では一般的に行われているものですが、日本ではまだまだ認知度が低いといいます。

 知らないからHRTを選択しない、それは本当にもったいないことだと思いました。
まずは、更年期障害に詳しい婦人科のかかりつけ医、パートナードクターを持ち、何か不調があればすぐに受診して相談できることが一番です。

 平均寿命から考えると、閉経してからも30年以上を生きることになるわけで、もちろん、私も50代から80代を、女性らしくというか、とにかくはつらつと生き生きと過ごしたいと切に願っています。そのためにも、早めに婦人科でチェック!は必須ですね。メノポーズを考える会のサイトで、更年期に詳しい医師のリストも見つけたので近々行ってみようと思います。

 また、6/21には、メノポーズを考える会主催のフォーラムも開催されます。個人的には、海原純子先生の心の健康ガイドに興味津々です。骨密度測定や、ピラティス体験、さらには美と健康によいサンプリンググッズ(お土産)も充実でいろいろ試せます。

 忙しいワーキングマザーにとってはひととき自分のこれからを見つめ直せる時間になりそうです。

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今週の貂々さん
私もまったく同じ経験をしました!
いまは、「ぐっすり寝てもらう」ためのおつきあい(接待ともいう)をとことんするほうが効率よいという結論です。

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Profile

矢野貴久子


出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
http://www.cafeblo.com/asayoru/
カフェグローブ・ドット・コムはこちら
http://www.cafeglobe.com/

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