2008.06.11 Wednesday
ヒラリー撤退後の「結束」いかに
みなさんもご存じの通り、米大統領選挙指名候補争いで、ヒラリー・クリントン上院議員が、「選挙運動を停止する」と明言しました。
いままでの戦いでオバマ氏を非難する言葉や不吉な言い回しでも物議をかもした彼女ですが、オバマ氏指名が確実になった3日には態度を保留したものの、4日後の7日には、「いまこそ結束してオバマ氏を大統領に!」ときっぱり。
副大統領のイスを狙うにしてもオバマ氏が勝ってくれないことにはそれもかないませんから、潔く敗北を認め、次のステップに向けて鮮やかな切り替え。指名候補争いの光景としてはある意味見慣れたものですが、今回、クリントン候補が初の女性大統領候補であったこと、オバマ氏に対する批判や物議をかもした発言もあったりしたこともあり、私にはいつもより印象に残りました。
そういえば、日本。自民党総裁選に破れた麻生さんが、こんなに鮮やかに「福田首相のもと結束しよう!」と言っただろうか、とふりかえってみました。どちらかというと、「頑張っていただきたいですね」的な、人ごとのように聞こえるコメントのほうが多かった記憶があります。
まあ、総裁選のプロセスそのものが私たちにははっきりせず、何を基準にして選ばれたのかが釈然としないところもあります。cafeglobe.comで連載中の面白政治コラム「エンゼルあつみの永田町日記」でも、麻生さんが選ばれなかった理由を書いていらっしゃいますが、本質ではないところでの駆け引きばかり……な気がします。日本は首相選出にあたっては間接選挙ですから、私たちは直接関われない。だからこそ、政党そのものが支持されるかどうかがすべてなわけで、本来ならパフォーマンスとしても結束を見せないといけないのでは……などと思ってしまいました。
でも、それにしても、一度決まったコトに対しての「結束」って、大事ですよね。これは何も政治の世界だけではありません。企業や組織のマネジメント、あるいはプロジェクトでも同じことが言えます。人によって意見が違うこともあるでしょうし、どれが正しいか究極的にはわからないこともあります。でも、どこかで決めなくてはならない。
一度決まったら、責任者はもちろん、全員で責任をもってコミットしなければ、結局ものごとはうまくいきません。もちろん、その決める過程でのさまざまな議論がとっても大事なのは言うまでもありません!
というわけで、米国民主党の本当の意味での結束を、これからもウォッチしていきたいですね。米国史上初の黒人大統領と、女性副大統領の組み合わせが実現するかもしれません。
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今日の貂々さん
思いもよらぬものを気に入ってくれます。うちの場合は、「変顔」と「奇声」。時として家は動物園に……。
Profile
矢野貴久子
出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
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