2009.01.22 Thursday
日本人は休むべき、の説得力
オバマ大統領の就任演説、感動的でしたね! リアルタイムで見たかったのですが、子どもがインフルエンザ陽性で入院になり、早朝の病院通いが続いたため、もうどうしても目をあけておくことができず、朝、病院で子どもにご飯を食べさせながら、ニュースを見てうるうるしていました。
ドラマティックな感動というよりは、リアルな現実と、それを乗り越えるために強い決意と責任感をもって結束しようという熱い語りかけの、そのバランスの絶妙さがじわじわと胸にしみました。
そして、以前にも書きましたが、このような誠実さと熱意と実行力、それを人々に響くように説明するプレゼンテーション能力をもった人が、日本の政治家にはなぜ現れないのか、、、
勤勉な人は多いのに、突出した才能を生み出すような文化や社会の仕組みになっていないということもあるのかもしれません。
話はそれますが、今日、スウェーデンの家具ブランド、IKEAが「眠ろう、NIPPON」というプロジェクトを発足させるというプレスカンファレンスに行ってきました。
冒頭に、脳科学者の茂木健一郎さんが登場されて、眠りをどうとらえるべきかという話をされたのですが、改めてなるほどなあと思ったことがありました。
茂木先生いわく、眠りとは脳にとっては休息ではなく、起きている間に蓄積したデータの整理や定着を行っている時間なのだと。だから、眠りの量や質がよくないと、そのデータ整理がうまくいかず記憶も定着しにくい……いわば脳は眠っている間も別モードで活動しているわけです。
整理と定着が行われると、難題や斬新なアイディアのためのひらめき、これもスムーズに出てくる。だから上手に眠りましょう、さらに言うなら、日本人はまとまった休みをしっかりとるべきともおっしゃっていました。
たとえば、南の島でぼーっとしたり泳いだり本を読んだり美味しいものをいただいたり。茂木先生ご自身の体験からも、非日常に身をゆだねると、忘れていた夢や本当にやりたかったことなど、忘れかけていたことがいろいろよみがえってくるとおっしゃていました。これも、脳が普段とは別の活動をして、本来あるべき自分の考えを掘り起こしているということなのだと思います。
自分だけ休むのが申し訳ない、仕事から離れると落ち着かない、確かに私もそんな気持ちを持つことがよくあります。でも、日々忙しく流れるなかで、脳がその一定モードだけになることはよくない! ということはよくわかりました。
逆に、しっかり休むことが当たり前の文化の中では、脳が本質をしっかりフィードバックしてくれるので、人は原点を常に確認し、視野が広がり、しっかり本質を見極められるのかも、などなど、自分の頭の中で想像が広がってしまいました。それほど、示唆に富むお話でした。
でも、だからといって、日本の政治家に1ヶ月のバカンスをとってもらったからといって、何かが改善するとは思えないですよね。世襲制だったりカバン持ちだったり、もともと狭い世界の中でできあがってしまう、そういう人しか政治家になれないからなのかなあ。
となると、そもそもが特殊な人たち、なんですよね。そう思わないと、もう定額給付金とか、普通の人の感覚や理解の範囲を逸脱しすぎていて、まともに考えると怒りで眠れなくなります! それはまずいので。
Profile
矢野貴久子
出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
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