2009.03.20 Friday
性教育の本質を考えてほしい
先週、NPO法人フローレンスの病児保育に「スピード入会」ということで申し込んだのですが、もういっぱいで通常入会ということになり、オンライン説明会は3月下旬になりそうです。ですので、また説明会を受けてから書こうと思います。
その間にも、子どもはまた熱……。昨日は夫が仕事を休んで自宅でつきっきり、今日は父や弟一家と母のお墓参りに行く予定だったのですがそれもキャンセル。今後は、フローレンスの他にも、二重三重に病児保育の手当をしていかないといけないなと思っています。それもまた。
さて、先日「困っている隣人を助けることの重さ」でご紹介させていただいた、吉村峰子さんがまたまた私たちが知っておくべきテーマを投げかけてくださいました。
この経緯を私は知らなかったことと、これが最近の出来事だということに(都議の反応は戦時中のものかと思えるほど時代錯誤的と思えたので)、二重のショックを受けました。
新聞の社説も真っ二つ、というのがまた興味深いです。みなさんはどう思われたでしょうか?
私は、この話を読んである産婦人科医の話を思い出しました。
もう20年ほども前、ある雑誌のセクシャリティをテーマにした取材で広島の産婦人科医、河野美代子先生にお電話で話をうかがったことがあるのです。
河野先生は、中学生や高校生たちにセックスはしてはいけないものと教えたところで、好奇心や成り行き、そのほかさまざまな理由で行為そのものが行われてしまうことは事実。そして、結果として10代の中絶が本当に多いのだとおっしゃっていました。
であれば、コンドームなどの避妊法を具体的に教え、セックスをする前提(コンドームを使うことを話し合えるくらい相手と信頼関係ができているのか、妊娠して子どもができても育てる算段がついているのかetc)をきちんと教えるべきではないか…… そっくりそのまま先生の言葉だったか自信はありませんが、そんなニュアンスのことを話してくださいました。そして、河野先生は実際に講演や著書でそれを実践されていました。
が、残念ながらそういった考えは、産婦人科の男性医師たちには受け入れられにくいというようなこともおっしゃっていたように記憶しています。セックスを奨励していることにもなり行き過ぎではないかと。
でも、望まない妊娠や、望まない中絶で心も身体も傷つくのは女性側です。女という性のあり方から考えると、性教育とは女性が、自分自身の身を守るための知識と知恵であるべきだと思いますし、男性側からすれば、自分の性を大事にすると同時に、女性の身体をリスペクトし大事にするための知識と知恵になるのだと思います。そこさえしっかり伝えられれば、行き過ぎなんてあり得ない。真実をきちんと教えることが行き過ぎというのは、どう考えてもおかしい。
誰にどう伝えるのかは、確かに試行錯誤がいろいろあるでしょう。小学生、中学生と高校生でも違うでしょうし、男性、女性、知的あるいは身体的にハンディキャップをもった人たち。現場の先生たちが真摯に考えたことについて、議論はあっても、一方的な決めつけはいかがなものでしょうか。そして、そこまで言うなら代案を出すべきです。
私には、権力をふりかざした不当行為にしかまったくもって見えないのですが……。
というわけで、日本の性教育は先進国の中でもっとも遅れているとはよく言われることですが、それを再確認できるような話ですね。ぜひ海外メディアでも取り上げてほしいものです。どのような論調になるのか興味津々です。
Profile
矢野貴久子
出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
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