2010.02.15 Monday
「自民党が少子化を加速させた」
日経ビジネスオンラインに、元少子化担当大臣の野田聖子さんの「自民党が少子化を加速させた」というインタビュー記事が掲載されていました。
ずっと少子化問題を研究し続けてきた野田さんだけに、非常に説得力のある、そして女性の立場にとことんたった内容なので、みなさんぜひ読んでください。
私も2006年に野田さんを取材させていただいているのですが、そのときも当時の少子化・男女共同参画担当大臣であった猪口邦子さんをさして、「もっと彼女に権限委譲して、予算もしっかりつけないと、本当の意味で少子化対策はできない」とおっしゃっていました。(この記事はこちらから)
そのくらい、中央集権、男性社会な日本の政治。議論が低レベルすぎて……というくだりには当時、膝が抜け、口がぽかんと開いてしまうくらいの衝撃でした。本当にそうなのか、と。
私も、ピルそのものが承認されるのに数十年、OC(低容量ピル)が承認まで確か9年程度かかったのに対し、バイアグラが1年程度のスピード承認だったことに、とてもとても違和感を感じたひとりです。ピルの承認で「性が乱れる」という本来の目的とは筋違いの反対議論があったということにも。(バイアグラは乱れないんかい!)
この男社会で議論がすりかえられていくことの怖さ。中絶より前に避妊の選択肢をより多く、より自由にすることで、私たちは「産みどき」をもっともっと軽やかに考えていくことができます。
野田さんもおっしゃっていましたが、私自身も、自分の身体のこと、ホルモンバランスや出産について本当に無知でした。女性たちのための啓蒙、教育も必要です。
これら一連のことは、ちょっと勉強すれば、そして当事者意識をもてば、男でも女でも理解できることのはずなのに……。実現できる仕組みがないということなんです。
子ども手当が、2011年度からの満額支給にこだわらないとか何とかという鳩カフェ発言が波紋を呼んだりしていますが、たった今の政策ももちろん大事だけれど、長期ビジョンを策定して実行するための機関と権限と予算をつけないと、少子化問題、本当に手遅れになると思います。
私はつくづく思うのです。こと少子化に関しては、自民党が、民主党が、って言っている場合じゃない。
本当にこの問題を理解し、実行力のある人に権限と予算をもってやってもらわないと日本の未来はない。
福島みずほさんも、消費者・少子化担当大臣とカバーする範囲が広すぎないかと思います。少子化は切り離して大胆に改革していくべき大きな問題かと心から思います。
Profile
矢野貴久子
出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
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