2010.03.05 Friday

シングルマザーと情報の届きにくさ

 シングルマザーのためのSNSを運営するなど、シングルマザーのサポート事業を展開しているNPO法人、Wink理事長の新川てるえさんのお話を聞く機会がありました。

 新川さんご自身も、2度の離婚後、2006年にステップファミリーとしてシングルファーザーと再婚。現在は4人のお子さんを育てながら働く母です。

 ご自身の経験からも、シングルマザーがあたる壁などを熟知されていて、とにかくその壁をひとつひとつ取り除く活動をされているのですが、いろいろお話をうかがうにつけ、問題なのが情報格差。

 ポジティブに情報を取りに行ける人はそれで大丈夫。でも、いろいろな事情で、なかなか情報収集ができなかったり、それをうまく生かせない方たちがいることも事実。これだけSNSやブログが普及してもまだまだ情報が届きにくいということをお伺いしたので、このブログでもご紹介させていただこうと思った次第です。

 みなさんのご友人やお知り合いにシングルマザーがいらして、もし何らか困っているようなことがあればぜひ伝えていただきたいなーと思っています。

 さて、新川さんがこの2/20から新しくスタートさせたのが、「ママのハッピーワーク」というシングルマザーに特化した求人サイトです。

 この不況で、シングルマザーの雇用は悪化しているのは事実。9割の方は働いていらっしゃるそうですが、正規雇用は5割以下。なのでダブルワークをされている方も多いそうです。

 ママのハッピーワークでは、シングルマザーを「働く覚悟と意欲が強い女性たち」として、理解ある企業を開拓するのが役目です。そして、めでたく就職したあとも、長期でフォローアップしてくれるそうです。何かのときに、頼りにできて相談できる先があると心強いですよね。

 それと、これは雇用する企業側の話ですが、ママのハッピーワークを通じてシングルマザーを雇用すると、特定求職者雇用開発助成金が受けられます。大企業で50万、中小企業で90万。こちらを研修費用にあてる企業も多いそうですが、まだまだこういった助成金の存在も知られていないのも事実です。

 Winkでは、さらに住宅支援事業も行っており、マミー+ハウスといういわばシングルマザーの駆け込み寺的な住宅支援を行っています。敷金礼金、保証人なしで借りられるので、急に住む家を探さなくてはいけないけれど、お金がないといった場合もまずはここでしっかりと自立への足がかりをつかめるわけです。

 以前ご紹介した病児保育事業を展開しているNPO法人フローレンスでは、「ひとり親パック」という仕組みがあります。

 こちらは、通常の会員や一般企業などが寄付金を出してひとり親の病児保育を支える仕組みです。

 さて、新川さんによれば、国からもいろいろなサポートがあり、これらも意外と知られていないものもあるそうです。

 たとえば……

・児童扶養手当を受け取っていると、公共交通機関が割引きになったり無料になったり。
職業訓練として、最長3年間、生活援助を受けながら、看護師や介護士などの勉強ができる。
・子どもの学資などに、無利子、保証人なしで融資してもらえる母子寡婦福祉資金貸付制

 いろいろ調べてみると、こういった情報が一カ所にまとまっているところって意外とないなあというのが実感でした。これでは調べにくいですよね。。。全母子協のホームページに、公的支援などはいろいろ出ています。ここは、厚生労働省所管の特例民法法人なのですね。

 うーん、やはり情報が縦割りで散らばっている感は否めません。探しにくい……
 シングルマザーのニーズにそって、情報を網羅していく必要がありますね。


Profile

矢野貴久子


出版社、フリー編集者を経て'99年にネットメディア、カフェグローブ・ドット・コムを設立。多忙な30代を経て40代で不妊治療を開始し、'07年11月に45歳で男児出産。'08年2月に職場復帰したばかりの新米ワーキングマザー。その日常は自身のブログ「朝と夜のあいだに」にても執筆中。
http://www.cafeblo.com/asayoru/
カフェグローブ・ドット・コムはこちら
http://www.cafeglobe.com/

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